「梅毒」というと、世界史の授業でも出てきたりして、昔の性病というイメージがありますが、近年患者数が増えています。

管理人の記憶では、2015年に「調査以来最多の患者数」といった記事があり、若い女性に急増しているという内容でした。
 
「昔の病気」というわけではないのです。

梅毒の特徴 感染力や症状

梅毒に関する知識をまとめます。

・原因菌の「梅毒トレポネーマ」は感染力が非常に強い
 
・感染部位と皮膚・粘膜が接触すると感染する
 
・昔は梅毒患者の8割は男性だったが、ここ数年は女性の感染も増えている
 
・妊娠中の胎児にも感染し、死産や障害にもつながる
 

 
感染から発症への経緯はこんな感じです。
 
感染

三週間後・・・感染個所にしこりが発生 痛みはなし

3ヶ月後・・・全身の皮膚にピンク色のブツブツ発生(ペニシリンで治療可能)

潜伏期に入る

(そのまま放置しておくと)
約3年後には全身の臓器に腫瘍が発生 脳にも障害が出て死にいたることも

さくら検査研究所

早期治療が大切 潜伏期に入ると極めて厄介 予防法は

梅毒は、早期発見で治療すれば1ヵ月以内で完治するケースがほとんどです。
 
しかし感染して三週間後に出る症状はしこりだけで、痛みは出ないので、深刻に考えない人が多いのです。
 
そして感染から三カ月も後に出る「ピンクのブツブツ」も放置し、そのまま潜伏期に入るケースも目立ちます。そうなると、治療がすごくやっかいになります。
 

 
肝心なのはどうやって防ぐかですが、他の性感染症と比べると梅毒は予防が難しい病気です。
 
コンドームを使っても、オーラルセックスやキスでも感染するリスクがあるので、完全に防げるわけではありません。
 
梅毒罹患を防ぐために不特定多数の人と性交渉しないのは大前提です。
 
性感染症にかかった事実を人に知られたくない気持ちはわかりますが、身に覚えがあって上のような自覚症状があったら、早めに診察を受けましょう。