精液は男性の体内で作られるものなので、その生産には当然ながら体調が関係してきます。
 
体調を左右するのはいくつもの要因がありますが、最も大きいのは食事ではないでしょうか。

健康な体をつくる食生活は、そのまま精子の生産にも良い影響を及ぼします。

精子に良いもの・悪いもの

元気な精子を作るには、バランスのとれた食事が欠かせません。
 
身体を健康に、元気にすることがそのまま元気な精子を作ることにつながります。
 
ポイントとなる食材では、精力アップが期待できるものもあります。
 
ヤマイモやオクラなどのネバネバした食品、ニンニク、スッポン、タツノオトシゴ、朝鮮人参、カツオブシなどたんぱく質を多く含む食品
 
は元気な精子を作り、精力を上げるとされています。
 
やまいも
 
反面、精子に悪影響を与えるものもあります。
代表的なものは
 
食品添加物、残留農薬、抗ウイルス剤、抗がん剤、免疫抑制剤、抗真菌剤、過剰なビタミンA
 
です。
 
それほど一般的ではないものも含まれていますが、日常的に服用している薬があればそれも精子を弱らせる可能性があります。
 

精子・精力増強にはアルギニンを含む食品

精力増強に効く食べ物は昔から色々とりあげられてきました。
 
スタミナ食のニンニク、ネバネバが効く山芋、あるいは亜鉛が豊富なカキ、各種栄養素を豊富に含むウナギなどなど。
 
これらは迷信といった類ではなく、いずれも栄養学的にも根拠のあるものです。
 

 
そういった食品の中で、研究家によっては「精力増強のためにはアルギニンを含む食品が一番良い」と主張する人もいるようです。
 
アルギニンはたんぱく質を作るアミノ酸の一種で、一部の栄養ドリンクにも含まれている成分として認知されています。
 
アルギニンは疲労回復や免疫機能強化といった重要な働きを体内で行っており、なによりも精子の主成分はアルギニンなのです。
 
精液の80%はアルギニンであるとも言われています。
 
成人であればアルギニンは体内で合成されますが、合成のスピードはそれほど早くありません。そのため、食品から摂取すればアルギニンの効果をより多く受けることができます。
 
アルギニンを多く含む食品には次のようなものがあります。
 
かつお節、大豆、クルミ、海苔、毛ガニ、車えび、サザエ、鶏肉、鶏卵
 
精力増強という目的でなくとも、アルギニンを十分摂取できていると活動的な生活の助けになります。
 
大豆

精子が減少する原因 亜鉛不足など

現代は男性の精子数が減っていると言われています。
 
原因としては環境ホルモンなどの他、摂取亜鉛量の低下も有力な説のひとつです。
 
「セックスミネラル」と呼ばれる亜鉛が欠乏すると精巣の精細管が萎縮して精子数が減少し、運動量も少なくなると言われています。
 
亜鉛は数の子、牛レバー、カキなどに多く含まれています。
 
季節によって違う精子の量と濃さ
 
精液に含まれる精子の量は季節によって違うという説があります。
 
最も多いのは9月で、次に10月です。もっとも少ないのは6月だそうです。精子の量は栄養状態や体調に左右されますのであくまで目安としてください。
 
精液の濃さでは7月から12月までが濃い人と、2月から7月までが濃い人に分かれるという説もあります。
 
牡蠣

射精の数と精子の量・濃さの関係

子供の欲しい夫婦が妊娠するためには、男性がある程度禁欲をする必要があると言われます。
 
生産された精子は精巣上体や精管に保管され、性交時などに射精されます。
 
精子が作られる量は一定なので、自慰や性交などで射精を頻繁にしていると、精子が薄くなることがわかっています。
 
1日1回ずつ射精すると、5日(5回の射精で)で精子の数は半分になります。
 
精子の濃度を元に戻すには3~4日禁欲して射精を控える必要があります。精子は濃い方が強いため、妊娠しやすくなります。
 
ベッドで女性が上

精子・精液の味は本当に苦いのか?

精液の味はよく「苦い」と表現されますが、それは正しいのでしょうか?
 
実際には精液は「フラクトーズ」という糖分を含んでおり、わずかながら甘味があります。つまり、「苦い」のは本来の味ではないのです。
 
精液の味は疲れ方など体調次第で変化します。前立腺炎などで精液内の白血球が多くなっても味が変わります。
 
肉食中心の生活だと精液は臭いがきつくなり、亜鉛を多く摂取すると「濃い」精液になることもわかっています。
 
ネット上で拾った例としては、

・普段は特に味はしない、疲れているときは甘い、ときどき苦い
・卵が腐ったような味 とにかく苦い 
・苦味・エグみ・生臭さ。
・飲んだあと喉がイガイガ。
・生卵を更に生臭くしてえぐみ(あく抜きしてないタケノコとか山菜を食べた時に口に残る渋さ)を加えたような味。
 
・ちょっと酸味があったりちょっと塩味があったり。
・バリウムに匹敵する飲みにくさ。
・甘いんだけど、苦いようで、渋いようで、そのくせ舌や口の中がピリピリ。
・ほんのちょっと渋柿に似ている。
・脂っぽい人のは苦く生臭くくどい味。
 
・肌がきれいな男性のは、十分飲める。
・ポカリスエットをわずかに生臭くした感じ。
・グリーンアスパラを食べた後はまずくなる。
・男性に元気が無い状態ほど、無味に近い。

 
といったものがありました。
 
精液を「おいしい」と表現してあることは皆無です。「口にするものじゃない」という評価がほぼ100%といっていいでしょう。
 

 
ネット上に書いてある女性の感想も「精液はまずくて最悪」というものばかりです。評判は良くありません。
 
味や濃さは年齢や日頃射精している量にも関係しているようです。
 
自慰などで射精する回数が多いと濃度が薄くなり、精液の量も少なくなります。

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