前立腺肥大症は年配の男性に多く発症します。
 
まずは投薬による治療が行われますが、症状が進行すると肥大部分を切除する手術も選択肢になります。


 
このコンテンツでは、前立腺肥大症の二つの手術法についてまとめています。
 
(雑誌週刊新潮 2018年5/10号(Amazon)56~59ページを参考にしました)

手術の手法 電気メスからレーザーへ 日帰りも可能

「新潮」の記事では、かとう腎・泌尿器科クリニックの加藤忍院長が解説されています。

オーソドックスな手術方法は、TURP(経尿道的前立腺切除術)と呼ばれるものです。尿道から、内視鏡とともに電気メスを挿入し、肥大部分を切除する。
 
しかし、前立腺には血管が集中しているので、多量に出血し、輸血しなければならないケースも出てくる。
 
そのため、世界的には電気メスからレーザーへの転換が起こっています。
 
当院でもレーザーを導入していますが、出血はほとんどなく、肥大部分をしっかり取り除くことができるようになりました。
 

レーザー手術の装置は高額ですが、日本でも導入する病院が増えています。
 
施術精度が上がるだけでなく、患者さんへの負担も軽く済むなど、メリットが大きいようです。

レーザーならば、日帰り手術も可能です。
 
朝6時半に手術を開始し、約70分で終了。しばらく安静にしてもらって、夕方6時には帰れる。
 
患者さんにとっては入院のストレスがないし、医療費も抑えられるというメリットがあります。

新潮の記事(2018年5月掲載)によると、年間2万7千件以上行われている前立腺肥大症手術のうち、4割がレーザーによるものだそうです。
 
手術費用は15万円前後になります。