少し前に話題になった「膣トレ」は「骨盤底筋」を鍛える動作です。
膣トレで骨盤底筋が鍛えられると、
・”締まり”がよくなる
・感度が上がる
・下半身が引き締まる
・尿もれの予防・改善ができる
など、女性にとってうれしい効果がいくつも期待できるのです。
実はこの骨盤底筋を鍛えると、男性にもうれしい効果があるのはご存じでしょうか?
その具体的なやり方や、どんな効果があるのかをまとめています。
(このコンテンツは雑誌週刊新潮 2018年5/10号(Amazon)56~59ページおよび「老いない性ライフ」129~137ページを参考にしています)
老いない性ライフ(Amazon)
骨盤底筋はどこにある?自分で確認可能
そもそも、骨盤底筋はどこにあるのでしょうか?実は自分で確認することができます。
骨盤底筋は骨盤の底、つまり恥骨から尾骨をつなぐ筋肉の集合体です。自転車に乗った時サドルが当たる部分で、下から見ると三角形をしています。
触ることでも確認できます。
肛門と陰嚢(女性では膣口)を結ぶ、会陰とよばれるラインを指で触ってみて下さい。その状態で肛門を締めると、ピクッと動くのが骨盤底筋です。
ここを鍛えるわけですね。
男性が骨盤底筋を鍛えるには トレーニングやり方
男性が骨盤底筋を鍛えるのはとても簡単です。
肛門をキュッと締める動作を行えばOKです。ちなみにこの動作を女性が行えば、そのまま膣トレになります。
「週刊新潮」の記事では、このようなやり方が紹介されていました。
お尻の穴をキュッと締め、5秒数えたら緩める。その10回繰り返しを朝夕に行う。
「老いない性ライフ」では、「仰向け」と「椅子に座って」「立って」の三つのやり方が解説されています。
仰向けになって行う場合は、足を肩幅に開いて、膝を立て、お腹に両手をあてて力が入っていないことを確認します。
5秒間だけ肛門を締めて停止し、5秒かけてゆるめる動作を10回続けて行います。
これを1セットとして毎日3回実施します。
次に椅子に座って、および立ってのやり方を。
椅子に座って行う場合は、背筋を伸ばして椅子に腰かけ、足を肩幅に開きます。
立ったままの場合は、背筋を伸ばして足を肩幅に開いて直立し、手を机や壁につきます。
それぞれ仰向けの場合と同様に、お腹に力を入れないで、5秒間の肛門締めつけと5秒かけてゆるめる動作を10回続けます。これを毎日3回実施します。
椅子に座っての動作はデスクワークの合間にできますし、立った状態なら電車通勤の最中にも実践できますね。
人には絶対にわからない動作なので、その他の機会でも心がけ次第でできそうです。
ちょっとした時間を見つけてやってみてはいかがでしょうか。
次にこうしたトレーニングを行うことで、どんな効果があるのかを紹介します。
効果1 前立腺肥大症の尿意軽減に
お尻の穴を締める動作は、前立腺肥大症による強い尿意の改善にも貢献してくれます。新潮の記事から。
お尻の穴をキュッと締め、5秒数えたら緩める。その10回繰り返しを朝夕に行う。
お尻の穴を締めると、膀胱の排尿筋のストレッチになる。その効果で、頻尿や尿意の切迫感が改善することがあります。
前立腺肥大症で尿意が強くなるのはよくある症状で、薬による治療などで対処します。
それに加えてこの運動を行えば、尿意軽減にさらに貢献してくれるでしょう。
尿意でお悩みなら試してみてはいかがでしょうか。
効果2 勃起力の維持と射精コントロール
「老いない性ライフ」では骨盤底筋を「セックス筋」と呼んでいて、そのトレーニングの効果についてこのように解説されています。
男性においては、セックス筋が収縮・弛緩の持続的な運動をすれば、ペニスの血管に血液が流入して勃起し、同時にペニスの根元を手前に引っ張り上げて、ペニスを直立させます。
前立腺の中には射精管通っていますから、筋肉運動で射精管から勢いよく精液が分泌(射精)されます。まさにセックス筋と呼ばれる理由です。
下腹部に力を入れることで、排尿を途中で止められるのも本筋肉だけがなせる「離れ技」です。排尿が止められるのですから射精も直前で止めることができます。
このため、セックス筋の筋力が持続すれば、そそり立つ勃起が維持できて、射精をコントロールすることで極限のオーガズムを長時間味わうことが可能です。
男性にとってはかなりうれしい効果ではありませんか?
二村ヒトシさんが「中高年男性はお尻を締めろ!」と主張されていたのも納得ですね。(別コンテンツで紹介しています。下の関連記事をご覧ください)
「最近元気がなくなり気味かも」と感じるなら、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
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