前立腺肥大症はある程度の年齢に達した男性にはかなりの高率で発症します。

多くは薬による治療が行われますが、症状が進んだ場合は手術も選択肢になります。
 
脚本家のジェームズ三木さんは前立腺肥大症の手術を経験しています。
 

 
前立腺肥大症手術に対しては「術後に男性機能が失われる」とも言われていますが実際はどうなのでしょうか?
 
このコンテンツでは雑誌「週刊新潮」の記事から、ジェームズ三木さんも体験した前立腺肥大症手術についてまとめています。
 
最下段では関連動画も紹介しているので参考にしてみて下さい。
 
(雑誌週刊新潮 2018年5/10号(Amazon)56~59ページを参考にしました)

手術の様子や術後の痛みや入院期間 尿の出方がスゴイ

まず前提として、三木さんが手術を受けたのは2008年のことです。
 
当コンテンツ作成時点からするとかなり昔の話で、現在普及しているレーザー手術もありませんでした。(レーザー手術では日帰りも可能です)
 
この点をふまえた上で、三木さんの体験談をお読みください。

当時、オシッコのでは悪いし、残尿感もあったので、大学病院で診てもらいました。
 
結果、前立腺肥大だと言われ、投薬治療を1年くらい続けていたのですが、担当の先生から、「薬だけでは完治は望めません。私は定年で、他の病院に移らなければならない。記念に切らせてもらえませんか」とお願いされた。
 
そこまで言うのならと、二つ返事で承諾しました。
 

手術では麻酔をかけられるのは下半身だけだったため、施術の様子をモニターで見ることができたそうです。

崖を削って、だだっ広い宅地造成地をつくっているような感じでした。
 
手術後三日間は痛みに耐えなければなりませんでしたが、数日で退院し、自宅に戻ってトイレに入ったら、もう、びっくり。絶えてなかった大量のオシッコが音を立てて噴き出しました。
 
ダムから一気に放水されたようで、オシッコってこんなに気持ちがいいものだったんだという快感を味わいました。

手術の成果は目覚ましいものがあったようです。
 
しかし「前立腺の手術には男性機能を失う可能性がある」という話もありますよね?
 
新潮の記事では、この点についても解説されています。

手術後のリスクはある?EDや射精感は

前立腺肥大症の手術に対しては、多くの男性が「EDのリスクがある」と考えているようです。
 
管理人もそのように認識しており、「もし自分が手術するとなったら悩むかも」と考えていました。
 
実際のところはどうなのでしょうか?
 
三木さんの体験談をどうぞ。

勃起に関しては、何の問題もありませんでした。家内には内緒ですが、実は自分で試してみたら、無事に。
 
射精はしないけれど、その瞬間の感覚は同じでしたよ。若いときに散々やり尽くしたから、いまはもうセックスしたいとは思いません。
 
それでも、僕が脚本を書いた「経世済民の男 高橋是清」に出ていた壇蜜さんみたいな魅力的な女性を見ると、ムラムラとするのは相変わらずです」
 

実際には、前立腺の手術でEDになるケースは電気メスで2~10%、レーザーならほぼゼロなのだそうです。
 
また三木さんの体験談でもわかるように、射精感にも影響はありません。
 
ただしリスクというか、手術後に後遺症が残ることはあります。

後遺症「逆行性射精」実は良いことも?

後遺症のリスクはありますが、深刻なものではありません。
 
それどころか、手術前よりも良くなることもあるそうです。
 
新潮の記事による解説です。

手術の後遺症として、大抵は”逆行性射精”というものになります。
 
前立腺を摘出すると、射精するときに膀胱の出口が閉じなくなってしまうので、精子が膀胱に逆流する。
 
でも、射精感覚はこれまで通りだし、逆流した精子は尿と一緒に排出されるので、健康には問題ありません。
 
また、前立腺に流れていた分の血液が、陰茎にまわるようになるので、実は、勃起しやすくなる面もあるのです。
 

手術によるリスクは非常に低い、と言えるようですね。
 
前立腺肥大症が直接命にかかわることはまずありません。
 
しかし生活の質が落ちることは間違いないので、場合によっては手術を選択する機会があるかもしれません。
 
ある程度の年齢に達した男性は参考にしてみて下さい。