関口由紀医師が、著書「セックスにさよならは言わないで」で、閉経した女性のセックスについて解説されています。

「する・しない」はどちらでもOKですが、いずれの場合でも関口医師は「できる体でいるのは大事」と主張されています。

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同書の106~108ページから、一部を抜粋して紹介します。

セックスによるメリット 体・精神両面に 閉経後も同様

性的快感や精神的満足感を得る以外にも、セックスにはメリットがあります。

私は、セックスをしている人と、していない人を比べると、明らかに、している人のほうが免疫力が高いという印象をもっています。

残念ながら、それを裏づけるエビデンスは存在しません。プライベートにかかわるので、データをとるのが難しいからです。

ですがセックスは他者と密着する行為なので、外部から侵入する雑菌を排除する能力を鍛えることができるため、とも推測できます。

ベッド内のカップル

加えてセックスには、女性器やメンタル面に良い影響を与えます。

それは閉経後でも同様です。

引用内に出てくるGSMとは Genitourinary syndrome of menopose の略で、「閉経後の不快な症状全般」を指します。具体的には膣・外陰の乾燥、膣の萎縮やかゆみ、尿モレ、性交痛などです。

セックスが膣にとっていい刺激であることは間違いのない事実です。

セックスのときに痛みがある方は、まずは潤滑ジェルを使用。ダメなら、本書で紹介したセルフケアや骨盤底トレーニングを始めましょう。

それでもだめならクリニックを受診してGSMの治療を始めてください。

私は、いくつになってもセックスを(挿入をともなわないスキンシップも含め)、したい人はしていいと思っています。

閉経後のセックスは、生殖目的ではなく、コミュニケーションやプレジャー(喜び)の面が大きくなってきますので、したくない人は、しなくてよい行為です。

それでも、女性としてのキレイや健康をキープするモチベーションは、パートナーの視線を意識することで上がります。

ベッドの上のカップル

閉経後の女性の性欲と感染症のリスク

閉経した女性の性欲は、個人差があります。

50歳を過ぎると、それ以前とくらべ、性的意識に変化が起こる人がいます。

もちろん、変わらない人もいますが、すっかり性欲がなくなる人がいる一方、前述したように閉経で女性ホルモンが減り、男性ホルモンの相対的比率が上がることで脳内のドーパミンが上昇、性的意欲がアップする人もいます。 

性欲がアップする女性がいると、高まるリスクがあります。

これは年齢は関係ありません。

そのせいでしょうか、50代の女性で性感染症の罹患率が増えています。70代で感染率が上がったという報告もありました。

妊娠のリスクがなくても、大人のマナーとして、コンドームを正しく使用するのを忘れないでください。

性感染症の疑いがある場合は、パートナーにも医療機関への受診をすすめましょう。 

医師と患者

パートナーがいない場合も、心がけておくとよいことがあります。

引用中のフェムゾーンとは、女性器およびその周辺を指します。

膣の委縮は気になるけれど、現在セックスパートナーがいないという場合は、積極的にフェムゾーンのマッサージをすることを推奨します。

膣周囲を刺激し、リラックスさせる目的で医療器具のダイレーターや、快楽グッズのバイブレーターの使用をおすすめします。

エロチックな意味だけでなく、膣をマッサージすると血流がよくなり、膣萎縮改善につながるからです。

セックスで痛みがあるという方も、血流がよくなるので、まずはマッサージを試してもらいたいです。

関口医師は「する、しないにかかわらず、いくつになっても、できる体でいることは大切」としています。

行為の有無に関わらず、マッサージ等を行うとGSMの予防・改善につながるからです。

マッサージ等のやり方は関口医師の著書で解説されています。

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