関口由紀医師が、著書「セックスにさよならは言わないで」で、男性ホルモンが女性にもたらす働きについて解説されています。

関口医師は「女性にとって元気の源は男性ホルモン」としています。

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同書の59~62ページから一部を抜粋して紹介します。

男性ホルモンは女性にも重要

男性ホルモンは女性の体内にも少量ながら存在しています。

ここからは、GSMの原因は、女性ホルモンの減少だけでなく、男性ホルモンの減少も関係しているというお話をします。 

「えっ、女性なのに男性ホルモン?」と思われるかもしれませんが、男性ホルモンは男性だけがもっているホルモンではありません。

実は女性も、男性の四分の一~十分の一程度ですが男性ホルモンをもっているのです。

実は女性ホルモンは男性ホルモンを原料にして作られます。

この事実は意外と知られていませんが、卵巣や副腎から分泌される女性ホルモンのエストロゲンは、実は男性ホルモンのテストステロンが原料。

テストステロンが、酵素の働きによって女性ホルモンのエストロゲンに作りかえられるのです。

つまり女性は、卵巣や副腎で合成した男性ホルモンを、さらに女性ホルモンに作りかえているわけです。

量は少ないながらも、男性ホルモンは女性の活力の源になります。

これも重要な事実ですが、閉経の影響で女性ホルモンがガクッと減ってしまう中高年女性の元気を支えているのは、なんとこの男性ホルモンなのです。 

50代になると、女性ホルモンだけでなく男性ホルモンも減ってしまう女性がいます。それが原因で性欲がなくなり、セックスを避けるようになってしまう人もいます。

さらに性欲だけでなく、生きる気力さえ失って、いわゆるフレイル(虚弱)に陥ってしまう人もいます。

このような状態になれば、ますますスキンシップを避けるようになり、それが一層GSMを進行させてしまうのです。

医師と患者

男性ホルモンが過度に減少している場合、男性ホルモンを補充する治療も選択肢になります。

そのため私は、GSMを改善させるため、女性にも「テストステロン」という男性ホルモンを補充する治療を積極的に行っています。

当然、男性に対する補充より四分の一~八分の一程度の量ですが、補充後は、無気力から脱して、仕事も家事も前向きに取り組めるようになったという女性が少なくありません。 

日本では女性が気力減退を感じた時、「男性ホルモンが減ったかな」と考えるのは少ないようです。

どうしても改善しない場合は医師に相談し、男性ホルモンの補充も選択肢に入れてはいかがでしょうか。

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