いまの世の中、「女性の社会進出」とかで、仕事をする女性が増えました。
「結婚して専業主婦になり、家庭に入る」という考えは、いまではどちらかというと「一昔前のもの」というイメージがあるようです。
自分で食べていけるのであれば、経済的に自立しているわけで、そんな女性の中には「結婚する理由は特にない」という人もいます。
そう考える女性が増えたからか、昨今は女性の晩婚化が進んでいます。
いまの女性の初婚年齢は何歳でしょうか?
平成23年の調査で29.0歳なのだそうです。(ちなみに男性は30.7歳で、ほとんど差はありません)
これをふまえて、妊孕性(にんようせい)について紹介します。
妊孕性とは、「妊娠のしやすさ」のことです。
人間も動物なので、あらゆる生理機能は老化します。卵子はじめ、妊娠・出産のプロセスにかかわる機能も年をとります。
20代と50代では、20代のほうが妊娠しやすいのは当然です。
つまり、年をとるほど妊孕性は下がっていくということです。残念ですが、老化と同様に避けられません。
妊孕性のピークは?年齢と共に減っていく割合
それでは妊孕性のピーク(=一番妊娠しやすい)のは何歳かというと、22歳という説が有力です。(20代前半、とする資料もあります)
それで、これが年とともにどれくらい低下していくかというと、産婦人科の吉村泰則医師によると・・・
22歳が100%なら
30歳は60%
40歳は30%
・・・と減っていきます。
ここでさっきの初婚年齢を思い出して下さい。だいたい30歳でした。
30歳で結婚するときは、妊娠のしやすさがピークよりも4割低くなっているのです。
4割はけっこうな下がりっぷりではありませんか?結婚して子供が欲しいと考える女性であれば、軽視できない割合だと思うのですが。
「30歳まで仕事を頑張ってきて、それから結婚して子供を産みたいんだけど、なかなか妊娠できない」といったケースは増えるのです。
一応念を押しておくと、私は女性の社会進出に反対してるわけではありません。男女問わず、一生独身で過ごしてもいいし、子供がいない夫婦であっても何も問題ないのです。
ただ、「妊娠できないリスクは年をとるごとに増える」という、女性の生理機能の事実は強調しておきます。
晩婚でも、女性の社会進出がトレンドでもいいのですが、これは覚えておいて下さい。