男性器や精子の不調に関する話題をまとめてみました。

男性のマスターベーションは快感を得て性欲を満たすだけでなく、性器の衰えを防ぐ意味もあります。

薬物去勢とは

米国には性犯罪者の再犯防止のため、性機能を医学的に抑える処置が性犯罪者に施されることがあります。
 
これを薬物去勢といいます。
 
カリフォルニア州議会では1996年に薬物去勢を義務づける法律が施行されました。
 
性犯罪者の再犯率は大変高く、再犯を防止するためには刑罰だけでなく医学的な療法も必要と考えられているのです。
 

 
薬物去勢には女性ホルモン療法と抗男性ホルモン療法の二種類があります。
 
薬物去勢の効果については、実はあまりはっきりしたことは分かっていません。
 
副作用も疑われており、性犯罪防止に決定的な役割を担えるかはまだ疑わしいと言えそうです。

精液に血が混じる原因・治療法

精液に血が混じる場合、ほとんどは「突発性血精液症」という症状です。
 
原因としてはセックスあるいはマスターベーションのやりすぎ、あるいは前立腺炎です。
 
これらの行為から何故精液に血が混じるのかはよくわかっていません。
 
セックスなどのやりすぎの場合は止血剤、前立腺炎では抗生物質や抗炎症剤で治療を行います。
 

 
非常にまれなケースとして、精子を製造する器官や、精液が通過する部分にがんが発症している場合があります。
 
これを調べるにはPSA腫瘍マーカー検査、超音波検査、内視鏡検査などを行います。
 
いずれにせよ「そのうち治るだろう」と放置しておいてはいけません。念のために医療機関で診察を受けましょう。

射精障害とは 早漏・遅漏、逆行性射精

射精障害には三つあり、
 
1 早漏・遅漏(射精タイミング障害)
2 膣内射精不能(オーガズムの消失)
3 逆行性射精(射精の消失)
 
の症状があります。
 

 
1の早漏・遅漏は男性器が過敏になっていたり、心理的な要因で起こります。早漏対策の塗布薬や、心理カウンセリングを受けることで改善します。
 
2は、誤ったマスターベーションや性交中の精神状態によって引き起こされます。
 
マスターベーション時にあまりに刺激を強くしすぎると、膣内では射精が起きにくくなることがあるのです。
 
また性交中に別のことを考えていると、性的な刺激が希薄になって射精まで達しなくなります。
 
この場合、性交中は行為に集中し、性的意識を強く持つことで改善します。
 
3は精液が膀胱の方へ逆流してしまうもので、脊椎損傷後や糖尿病後、あるいは前立腺および膀胱の手術後に発症することが多いようです。
 
このケースでは膀胱から精子を採取するなどして人工授精、あるいは顕微授精を行います。

うつ病治療薬が射精障害の原因になることも

その他射精障害を引き起こす要因として、うつ病の治療薬があります。抗うつ剤を服用することで射精障害になるのです。
 
うつ病ではなかった人が射精障害になり、うつ病になってしまいました。
 
そのうつ病を治療するために抗うつ剤を服用したら、射精障害がさらにひどくなってしまったという症例もあります。
 

 
射精障害は原因がわかりにくいこともありますが、自覚症状は明確に表れます。
 
パートナーとの家族計画にも関る場合もあるので、射精障害が自覚されるなら早めに医療機関を受診しましょう。

射精痛の原因 マスターベーションのやりすぎなど

射精時、あるいは射精後に痛みや不快感が起きることがあります。
 
これを射精痛といいます。
 
射精痛は尿道、膀胱、下腹部などに発生します。
 

 
射精痛は尿道や前立腺の炎症などが原因になっていることがあります。
 
具体的には前立腺炎、尿道炎、尿路感染症といった疾患が考えられます。
 
この場合は排尿時にも不快感を感じることがあり、内服薬などで対処しますが、治療が長引くこともあります。
 
あとは若い年代で自慰を連続して行い、射精を繰り返したときも射精痛を感じる場合があります。これは射精時の突発的な痛みで、それほど心配する必要はありません。
 
ただし痛みが長引くようであれば医師の診察を受けましょう。

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異常精子とは 受胎の可能性は

異常精子とは、形が変形していたり、活性の弱い精子を言います。
 
異常精子には
 
頭部や尾部が変形している「変形精子」
頭部先端がとがった「先端小型精子」
全体的に細くて活性も低い「病的精子」
頭の部分が二つに分かれている「双頭精子」
 
といったものがあります。
 

 
対して、異常が見られない精子を「正常精子」といいます。
 
異常精子が受胎すると、胎児に障害が出るのではないか、という不安がありますが、異常精子が受胎することはありません。
 
受胎するのは健康で強い正常精子だけです。異常精子は卵巣にたどり着く前に死滅してしまいます。