ラブ子がっかり女性医療クリニック・LUNAグループ理事長の関口由紀医師は、戦後の生活習慣の変化が、女性器をゆるくした可能性があると指摘しています。

これはどういうことでしょうか?

日常動作が楽になり筋力低下

簡単には、現代の女性は(男性もですが)踏ん張る・しゃがむ動作をしなくなったからと言えそうです。
 
最も大きな変化をもたらしたのはイスとテーブルを使った生活習慣です。昔は床・畳に立つ・座る動作を頻繁に行っていましたが、イス・テーブルの出現でこれが無くなってしまいました。
 
運動量が減ると、筋肉も衰えます。
 
スマホを見る女性
 
そしていまは和式のトイレもほとんど無くなってしまいました。和式トイレで用を足すには、しゃがんで踏ん張る必要があります。これはなかなか負荷の高い動作で、長時間続けると疲れます。
 
しかしこれは、トイレのたびに下半身の筋肉を鍛錬しているとも言えるのです。
 
現代一般的になっている洋式トイレは、チョコンと座るだけです。楽なのは間違いないですが、これでは筋肉が鍛えられません。
 
 
女性の「締まり」に関わっているのは、骨盤底筋と呼ばれる筋肉です。これは骨盤に近い位置に広がる一群の筋肉で、女性器の活動には重要な筋肉です。
 
特に、膣周辺と肛門のまわりを8の字のように取り囲む「8の字筋」は、意識的に肛門を締める動作を繰り返すことで活動します。
 
これはいわば筋トレであり、最近は「膣トレ」という名称で膣の締まり向上に貢献してくれます。
 
現代女性が衰えがちな筋肉についてもうひとつ紹介します。

女性のエッチ力アップに内転筋が大事な理由 子宮との関係

このサイトでもいくつか紹介しているように、膣トレや名器トレでは「太ももに何かを挟む運動」が時々出てきます。
 
この動作は太ももの内側にある内転筋という筋肉を鍛えます。
 
女性医師
 
この筋肉を鍛えるのはひとつのポイントであり、こうした「エッチ系」の運動にはよく登場する筋肉です。
 
どうしてこの筋肉がポイントになるのでしょうか?
 
内転筋は、子宮や卵巣などを支える靭帯をサポートしている、とても大切な筋肉なのです。
 
男性なら、男性器をサポートしています。女性で内転筋が弱ると骨盤が開き気味になって、ひどい場合は子宮脱を起こすこともあるのです。
 
言うまでもなく子宮は女性の生理現象の中心。女性であればここの不調は絶対防がなくてはダメです。
 
しかし現代は座ることが多く、活動量も減っています。そして内転筋は意識して動かさないとなかなか鍛えられません。特に衰えやすいのです。
 
ラブ子にっこりということで、内転筋のトレーニングを時々実践してみてはいかがでしょうか。
 
ボールや本を挟む動作のほかに、ジムに行けば内転筋を鍛えるマシンもあります。脚を閉じる動作の「アダクション」っていうトレーニングですね。
 
上でも書いたように、普段ほとんど刺激されない筋肉なので、負荷は軽めから始めてみましょう。
 
女性としての健康維持と、エッチ力アップに貢献してくれます。