ラブ子普通小ネタをひとつ。
 
性の進化論」という本に書いてあった、クリトリスについての話です。
 
クリトリスはれっきとした体のパーツのひとつですが、男性の解剖学者は長いこと無視してきたのだそうです。

クリトリスが医学的に認知されたのは、西暦1500年代の半ばで、場所はイタリア。ルネサンスの時代です。
 
「器官」としてのクリトリスを見つけたのは、医師で解剖学者のコロンボという人。
 
この人はある女性を診察していて、クリトリスを見つけます。最初は男性のペニスだと思って、すごく驚いたそうです。
 
男性医師アゴに手
 
それからクリトリスについていろいろ調べ、その「機能」などわかったことを発表します。この発表のおかげで、触ると女性が快感を得られる、なんてことも知られるようになりました。
 
ラブ子びっくりすると、何とこのコロンボさん、裁判にかけられて投獄されてしまいます。
 
その理由が「異端、瀆神、魔術、悪魔崇拝の嫌疑」っていうんだから穏やかではありません。
 
「クリトリスは悪魔と交わるための器官」と判断されたのです。何と、クリトリスの大きな女性は殺されることもありました。
 
現在の感覚では「なにそれ?」って感じですが、この時代は宗教的の影響力がすごく強く、自慰行為はタブー視されていました。
 
とにかく「異端」と見られるのは相当ヤバかったのです。「魔女狩り」なんてムチャクチャなこともありましたし。
 
そのため、コロンボさんが発表した論文は没収されて、封印されてしまいます。コロンボさんが亡くなっても、何世紀もの間人の目に触れることなく、言及されることもありませんでした。
 
時代が違うと性に対する認識も変わることがよくわかります。「ひとりエッチ」なんて言葉が当たり前になった現代は、まさに隔世の感があると言えるのでは?
 
あ、別にひとりエッチを否定するわけではありません。むしろ節度のあるひとりエッチはオススメ派ですので誤解なきよう・・・。