男性器は体の外に出ているため、スポーツの競技中などに衝撃を受けてしまうことがあります。
 
男性にとっては最悪級の痛みとともに、それだけでは済まないケースも。
 
男性器のケガは珍しいですが、リスクはゼロではありません。

予防するためにも男性器のケガについて紹介します。

ペニスが折れる 陰茎折症

スポーツや性交中に、ペニスが損傷することがあります。
 
性交中などに、勃起状態のペニスに無理な力が加わるとペニスが折れることがあるのです。
 
これは陰茎海綿体白膜が折れた状態で、陰茎折症といいます。(ちなみに、ペニスが折れるときにはポキッと音がするそうです)
 
陰茎折症になっても、断裂した白膜をできるだけ早く縫合手術することで回復します。
 
男性機能も損なわれないとはいえ、まずは損傷しないことが第一です。
 
あまりに激しい行為や無理な体位は避けましょう。
 

 
野球などのスポーツでも陰茎損傷を起こすことがあります。
 
バイクを運転していて事故を起こすと陰茎を損傷するケースが多いとされています。
 
サドルにまたがる状態なので股間に打撃を受けやすいのです。
 
バイク事故では陰茎剥皮といって、ペニスの皮が剥けてしまう損傷も多く見られます。
 
通勤や趣味でバイクに乗る機会が多い場合は特に事故に注意しなくてはいけません。

生まれつき小さい先天性性腺発育不全

男性は思春期にはいると二次性徴期に入り、成人になるまでにはペニス・睾丸が大きく発育します。
 
しかし、時には発育が見られず、男性器が小さいままというケースがあります。
 
これはテストステロンという男性ホルモンの分泌不足が原因であり、「先天性性腺発育不全」と呼ばれる症状です。
 
この症状が出た男性は陰毛が薄く、性欲も少ないケースが多いとされています。
 

 
成人になっても睾丸が大きくならず、陰茎も細くて小さいまま、性欲もあまり無い、という場合は先天性性腺発育不全が疑われます。
 
EDであることも多く、これは内分泌異常の器質性EDと分類されます。
 
この症状が出たらテストステロンを補充する治療が施されます。

ペニスがただれたら 可能性がある病気

ペニスに潰瘍やただれができた場合、性感染症以外の病気も考えられます。
 
性感染症であれば
 
梅毒、性器ヘルペス、外陰カンジダ
 
といったものが考えられ、皮膚炎などであれば
 
帯状疱疹、ベーチェット病
 
などいくつかの原因があります。
 

 
性感染症では潜伏期間があり、すぐには症状が出ないものがあります。
 
症状が出た直前ではなく、しばらく前までさかのぼって感染した原因を考えてみましょう。

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尿閉とは 尿が出にくくなる原因

尿閉とは尿が出にくくなる、あるいは全く出なくなる症状のことで、お酒を飲んだ際などに起きます。
 
主な原因としては尿道内の結石や神経障害などがあり、前立腺が肥大気味の人にも見られます。
 
飲酒をするとアルコールにより前立腺が充血します。
 
すると前立腺が尿道を圧迫するようになり、平常時で肥大していると尿道が閉塞してしまうことがあるのです。
 

 
また長時間座っていると、体内の血液が下半身に集まりうっ血状態になり、尿道が圧迫されやすくなります。
 
飲酒の際は座っていることがほとんどなので、うっ血とアルコールで尿閉が発症しやすいと言えるでしょう。
 
尿閉はかぜ薬を飲んでも発症することがあります。
 
カゼ薬に含まれる成分には尿道を収縮させる働きを持つものがあるのです。カゼ薬以外にも昇圧剤や抗てんかん剤も尿閉を引き起こしやすくなります。
 
膀胱に尿が溜まっていながら排尿できない状態なので、尿閉が起きると大変な苦痛を伴います。
 
激痛が起きたり、お酒の席で突然倒れることもあるのです。

尿閉を防ぐには

尿閉を防ぐには
 
・過度の飲酒を避ける
・長時間座り続けない
・下半身を冷やさない
・前立腺肥大を引き起こさないような生活習慣を心がける

 
といったことが重要です。
 
年末は気温が下がると共に飲酒の機会も多くなります。
 
尿閉が発症する条件が整っているとも言えるため、注意が必要です。
 
滅多に起こることではありませんが、長期間排尿が無いと腎障害などで命に関ります。普段の食生活や飲酒習慣などに注意しましょう。
 

陰茎持続勃起症とは

陰茎持続勃起症とは、いわゆる「立ちっぱなし」になってしまう病気です。
 
性的な刺激が全く無いのに長時間勃起状態が続いてしまうのです。
 
「うらやましい」と感じるむきもあるかもしれませんが、勃起しっぱなしの状態は非常に辛いそうです。
 
原因としては薬物療法の副作用、外傷に起因するものがありますが、原因が特定されていない突発性のケースもあります。
 

 
全ての年代で発症しますが、5~10歳と20~50歳に特に多く見られます。
 
幼児期には赤血球の病気、成人後には薬剤の副作用から発症することが多いようです。
 
陰茎持続勃起症が発症した場合、早期(24時間以内)に治療を施せば症状は劇的に改善します。
 
しかし治療が遅れると勃起不全になることもあります。